着物買取と言うと絹糸で仕立てた高級な着物が買取の対象と考えがちです。
確かに着物買取のメインはそういった絹の着物が多くを占めます。
しかし、着物の素材は絹だけではありません。
実際には木綿や今回紹介するウールの着物も存在するのです。
そんなウールの着物はそもそも買い取ってもらえるのか、買い取ってもらえるのであればどのような相場なのか、そんな疑問を解説してまとめました。
ウールの着物買取は可能！相場も紹介
結論を言えばウールの着物買取は可能ですが、買取金額は非常に安価になってしまいます。
これがウールの着物買取の実際のところです。
ここでは、なぜ買取が可能で具体的な相場はいくらくらいなのかと言った点についても詳しく解説していきましょう。
ウールの着物は買取ってもらえる
ウールは着物の素材としては主流ではなく、着物買取の対象にもなりにくい印象があります。
しかし、冒頭でお話しした通り着物買取の対象になるジャンルでもあるのです。
その理由として、一定の需要があることや着崩れないという特徴があることが挙げられます。
ウールの着物であっても、とりあえず何かしらの着物の古着を着てみたいという需要はあり、それにこたえるための一定の着物買取が必要です。
そういった理由がウールの着物でも着物買取の対象となる理由の一つとして挙げられます。
もう一つの理由、それはウールの素材特性である着崩れしにくいというものです。
この丈夫で形が崩れないという特徴は古着であっても極端に品質が悪化しないという特徴でもあります。
そのため古着着物のイメージである何となく疲れた着物という印象が少なく、販売できる望みが持てるという側面があるのです。
こういった理由で買取りを引き受けてくれます。
着物買取の対象だが非常に安い
着物買取の対象になるものの、その金額は非常に安いものがあります。
金額は高くても1,000円を超えることはありません。
1回袖を通しただけのものであっても、その程度の相場です。
想像以上の安さに愕然とされた方もいるかもしれませんが金額が提示されるだけでも十分と言えます。
洋服の古着と異なり、着物の古着は例えウールと言う素材でも保管には場所もコストもかかり、買取側の負担になることも少なくありません。
そんな中現金を出して引き取るというだけでも十分価値があるといえます。
買ったときは、その100倍以上を出したかもしれません。
しかし、需要や保管のコストを考えると、この金額が出ただけでも十分たと思いましょう。
そもそもウールの着物とはどのようなものなのか
着物買取の対象とは言え、その価値は1,000円に満たない。
それがウールの着物です。
ではなぜウールの着物は買取ってもらえるものの、こんなに価値が低いのか、その理由についてもお話ししていきましょう。
初心者向けのものが多い
ウールは、先ほど触れたように着崩れしにくく、扱いやすい着物ができます。
そのため、初心者向けの着物として仕立てられることがほとんどです。
そういった理由から、何となくデザインも無難で平凡、あるいは安易に奇抜なデザインというものが多く、正統派の絹の着物に比べると並んだ時に明らかに安っぽく見えてしまうことも少なくありません。
この何となく初心者のような、安い印象を与える着物がウールには多いので、買取金額もそれなりになってしまうことがほとんどです。
既製品がほぼすべて
絹の着物と異なり、ほとんどが洋服のように機械で大量生産されています。
一方着物買取で高価な買取金額がつくのは絹の着物できちんとした作者（時に人間国宝）が手掛けた一点ものです。
こういった差は非常に大きく、買取金額も天と地との差になります。
扱いやすく気軽に着れる
ウールについてネガティブな解説をしてしまいましたが、いい面もあります。
基本的に着物としては丈夫なので、扱いやすく気軽に着れるというメリットがあるのです。
この丈夫さ、着やすさから、古着であっても一定のニーズがあり、買取拒否されないという理由もあります。
ウールの着物は着物買取の依頼するべきか
買取金額のあまりの安さを知って、ウールの着物は着物買取を依頼するべきかどうか迷ったのではないでしょうか。
結論を言えば、処分するつもりであれば、あるいはたくさん所有している場合であれば売るのがおすすめです。
そういった点も踏まえて最後にお話ししましょう。
複数枚であれば出張買取に対応してくれる場合も
ウールの着物は、一点であれば自分で持って行って着物買取を依頼することが基本になります。
そのため下手をすればお店までの交通費にすらならないことも珍しくありません。
こういったことから二の足を踏む人も実際います。
ですが、複数枚持っている場合は、出張買取に対応してくれる場合も少なくありません。
もし何枚も売りたいのであれば、出張買取を依頼してみましょう。
買取金額が期待できない場合も多いため使うという手も
交通費にすらならないウールの着物、いっそのこと売らずにたくさん使うという手もあります。
そうすれば、元は取り返せますし着物も生まれてきた価値を感じるかもしれません。
安易に捨てる、あるいは安価ではあるものの買取を依頼するという方法もありますが、たくさん着るという方法も悪くはないのではと言えます。
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